使用済みの制服・作業服はリサイクルできる?素材・混紡・付属品の確認ポイント
混紡の制服やファスナー付き作業服は再資源化できる?品質表示の読み方、付属品・汚れの整理、相談用写真と文例を企業担当者向けに解説。自社の旧制服を製品へ活用するための準備が分かります。

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使用済みの制服や作業服は、混紡だからリサイクルできないとは限りません。PANECO® board Sは天然繊維・化学繊維・混紡繊維を種類ごとに分けずに再資源化できる素材です。ただし、繊維の種類に対応していることと、付属品や汚れを含む衣類をそのまま受け入れられることは別です。まず「素材表示・付属品・使用状態」を整理すると、自社の制服で何を進められるかが見えてきます。
この記事は、企業が保有する旧制服・作業服を原料として再資源化するための準備ガイドです。再生素材を使った新品制服の購入とは異なります。受入れを一律に判定する表ではなく、現物の情報を具体的な相談につなげる方法を解説します。
1.混紡の制服も、再資源化の選択肢になる
「ポリエステル65%・綿35%」のように複数の繊維を使った生地が混紡です。回収制度ごとに対象素材や加工方法は異なるため、ある制度で対象外でも、ほかの再資源化方法まで不可能とは限りません。
PANECO® board Sでは、繊維をボードの原料として活用します。綿とポリエステルを含む制服なども、混紡であることだけを理由に相談を諦める必要はありません。受入れの判断には、繊維以外の部分や使用状態の情報も合わせて伝えます。
出典:PANECO® board S 公式情報(原料・混紡繊維への対応) ↗
2.品質表示は「素材名・割合・部位」を読む
代表的な一着の内側にある品質表示を撮影します。素材名だけでなく割合も読み取り、「表地」「裏地」「中わた」などの部位が分かれていれば、それぞれを記録してください。同じ色・デザインでも、品番や調達年度が違う物は別の表示を確認します。
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| 表示・状態 | 読み取り方と伝える内容 |
|---|---|
| ポリエステル65%・綿35% | 両方の素材名と割合を、そのまま伝える |
| 表地・裏地・中わたが別表示 | 表地だけに省略せず、部位ごとに撮影する |
| ラベルが薄い・切れている | 不明と記録し、購入記録・品番・メーカー資料があれば添える |
| 複数の品番・種類が混在 | 作業上着、ズボン、防寒着など、種類別の代表情報をまとめる |
表示が読めなくても、見た目や手触りから素材を決めつける必要はありません。「素材不明・品番あり」と伝えれば、追加情報や現物確認が必要かを相談できます。洗濯記号と繊維の組成表示は別なので、記号だけでなく素材名が書かれた面を写しましょう。
3.付属品と汚れは、素材と分けて整理する
衣類の本体以外に何が付いているかを確認します。社員証・鍵・書類などを取り出すことと、縫い付けられたファスナーなどを除くことは別の作業です。全品の付属品を切り取る前に、必要な前処理と作業担当を依頼先と決めると、やり直しを防げます。
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| 対象 | 社内で先にできること | 受入先に伝えること |
|---|---|---|
| ポケット内の私物・社員証・鍵 | 回収し、社内の返却ルールに沿って管理 | 衣類に残していないこと |
| ボタン・ファスナー・面ファスナー | 種類と位置が分かる写真を撮る | 除去の要否、誰が作業するか |
| 反射材・樹脂プリント・コーティング | 該当する衣類を品番単位で把握する | 加工部分の面積・状態、資料の有無 |
| 通常の着用汚れ・破れ | 状態が分かる代表写真を用意する | 汚れの程度、洗濯や前処理の要否 |
| 油・薬品などの付着、濡れ・カビ | ほかの衣類と一括梱包せず、社内の管理担当へ共有する | 付着物の種類・使用環境・状態と受入可否 |
特に油や薬品の付着は、写真だけでは内容が伝わりません。使用部署が分かる範囲で付着物と使用環境を整理し、不明なものは「不明」と伝えてください。洗浄や乾燥をすれば必ず受け入れられるわけではないため、一律の洗濯指示や発送は受入条件を決めてからにします。
社名・個人名の表示がある場合は、素材の確認とは別に、再着用させない加工や引渡しまでの管理を決めます。相談写真に不要な氏名や社員番号を写す必要はありません。
4.相談用の写真は、4種類あれば状況を伝えやすい
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| 写真 | 撮影するポイント |
|---|---|
| 衣類の全体 | 表裏、長袖・半袖、種類が分かる状態 |
| 品質表示 | 素材名・割合・部位・品番が読める距離 |
| 付属品の拡大 | ファスナー、反射材、プリントなどの位置と大きさ |
| 気になる状態 | 汚れ・破れ・濡れなど。特に状態の悪い物も隠さず示す |
すべての衣類を一着ずつ撮影する必要があるかは案件によります。最初は種類・状態ごとの代表写真と、おおよその着数・重量を伝えます。写真は初期相談の材料であり、受入れの確定にサンプル確認などが必要になる場合があります。 写真の共有方法は、ご相談後にご案内します。
相談文の記入例
「自社所有の作業上着とズボン約200着を再資源化し、社内で使う製品をつくりたいと考えています。表地はポリエステル65%・綿35%、金属ファスナー付きです。重量は未計量です。通常の着用汚れがあり、一部は油汚れのため分けて保管しています。素材表示と状態の写真を用意しています。受入対象と必要な前処理を相談したいです。」
数量や状態は説明用の例です。重量が未計量、製品の用途が未定でも、その状況を明記すれば相談を始められます。
5.素材を確認したら、つくる物と引渡し条件を決める
素材・状態の情報を整理したら、製作する物、必要数、使いたい時期を整理します。ユニフォームリサイクルプロジェクトは、回収だけを行うサービスではなく、使用済みユニフォームの再資源化と製品製作を一体で検討する取り組みです。
受入対象・前処理・費用・引渡し方法の合意前に、衣類を発送しないでください。素材と状態の情報をもとに、時計・家具・床材などへの活用と進行方法を相談できます。

